この記事では試合での心構えや、どのような考え方で試合に望めばいいのかを知ることができます。すぐに実践してみましょう。
やりたいことをやらない
例に出して考えてみましょう。
あなたがレシーブです。
さぁ、今までフォア前にきたサービスに対してストレートにフリックができず困ってました。なのでコーチにフリックについて教わってきました。練習もたくさんしました。コーチに習う以外に週3回はクラブの仲間とも練習しました。準備は万全です。
いよいよ試合当日。本番です。相手がサーブを出してきた。そしてあなたが自信を持ってストレートにフリックする。
パチコーン!相手の見事な回り込みによって打ち抜かれるあなた。そんなはずはない、あんなに練習してきたんだ、これは何かの間違いだ、簡単に打ち返されるはずがない、以後同じパターンを繰り返し敗退。
少しイメージできたでしょうか?表現が下手すぎてイメージわきませんわ!というクレームもあるかもしれませんが、とにかく何がお伝えしたいかというとその戦術が効果的なのかどうかということです。
自分が今まで練習してきたことが相手に効くかどうかはわかりませんし、自分のやりたいことが相手に効くかはわかりません。この場合、相手に対してはツッツキの方が有効だったかもしれないし、早いフリックより、少しスピードの遅いフリックの方が有効かもしれません。ストレートにフリックするよりも少しミドル付近を狙った方がいいかもしれません。
練習でやってきたことを試合で試すのはすごく大事なことです。勇気のいることです。ただし、それをやって勝てるかというのは別の話です。また自分の得意とするプレーではなく苦手なパターンの方が相手に効くかもしれません。とにかく相手に対して有効な選択をすることが正解です。自分があまりツッツキが得意でなくても、その方が相手のミスを誘えることだってあります。
相手のタイプを分析しよう
色んなタイプの人がいますよね。
①全然ドライブをかけてこず、ツッツキでひたすら粘ってくる人(ツッツキが得意、またはドライブがかけられないかもしれない)
②サーブは単純な上回転のロングサーブしかないけどラリー戦がうまい人(サーブが下手な分、ラリー戦でカバーしているかもしれない)
③とにかくなんでもかんでも打ちまくってくる人(あたりだしたら手がつけられないけど、こちらが慌てずにやれば自滅してくれるかもしれない)
相手のタイプによって戦い方を変えることが重要です。
例えば①の全然ドライブをかけてこず、ツッツキでひたすら粘ってくるタイプと対戦する場合。
作戦①ひたすら粘ろう
相手はドライブかけてこないことがわかっているので、こちらもひたすらツッツキで粘る
作戦⑵打ってこいやー
相手がドライブをかけられないのなら、バック対バックのツッツキから相手のフォア側に少し高めのツッツキ(どうぞ打ってきてくださーい)を送って相手の攻撃ミスを誘う。それでも攻撃してこずにツッツキでくる場合は⑴か⑶で対処。
作戦⑶攻めます
バックのツッツキ対ツッツキから予測して回り込んで先にドライブをかける
など色んなやり方がありますよね。その中でどれが有効なのか、得点につながっているのかを考えましょう。ただし、いくらその作戦が効いているからといってずっとやり続けると相手も慣れてくるので、⑴、⑵、⑶を上手に使い回していくのも必要になってきます。作戦⑴でずっと点が取り続けられているなら最後までそのパターンで行ってもOKです。要は、相手が対応してきたら作戦を変える、もしくは相手が対応してきそうだなと感じたら作戦を変えましょう。
まとめ
・自分のやりたいことではなく、相手に効くことをやる
・最後まで効いてるなら試合が終わるまでやり続ける(ただし同じパターンだった分、次の対戦する時には対策される可能性もあり)
・相手が対応してきたら作戦を変える(1つだけでいけると過信せず、やりながら他の作戦も準備しておく)
卓球は攻撃も守りも全てやらないといけませんので、相手によって柔軟に対応できるよう日頃から強いところを伸ばすのと同様に弱点の強化もしていきましょう。また記事を見たお客様いましたら、ぜひともスタッフまで感想をお聞かせください。